職人になるうえで、職場環境が良い会社を選ぶことはとても大切です。スキル向上やキャリアの発展だけでなく、仕事へのモチベーションや満足度にも大きく関わります。
そこで今回は、会社選びが重要な理由や、会社資料で実際に見るべきポイントを4つ紹介します!
“最初の会社選び”が大切な理由
建築業界で職場環境の良い会社を選ぶと、次のようなメリットがあります。
- 長期にわたって働ける
- 安心して仕事に集中できる
- やりがいや楽しさを感じられる
- 一人前になるまでの期間が短くなる
逆に、自分に合わない会社を選ぶと、次のようなデメリットが考えられます。
- 成長が制限される
- 仕事への興味喪失
- モチベーションの低下
最初の会社選びでつまずかずに成功するためには、とにかく「会社資料によく目を通すこと」。
まずは会社資料に注目し、その見方のコツを探っていきましょう。
会社資料で見るべき4つのポイント
会社資料には、次のものがあります。
- 求人票
- パンフレット
- ホームページ
実際にどのようなポイントをチェックすれば良いか、詳しくみていきましょう。
ポイント1: 社長の顔写真が載っているか?
会社の透明性やオープンなコミュニケーションの姿勢を知るヒントの一つは、社長の顔写真が公開されているかどうかです。社長の顔写真が会社資料に掲載されている場合は、会社が外に向けて自分たちを隠さず、オープンで誠実な態度を大切にしていることが多いです。
自分たちの考え方や活動を隠さず、社会と積極的にコミュニケーションをとっていて、社外にも社内にも透明性を大事にし、みんなに公平に情報を提供していることを示しています。
透明性の高い会社は、社内外の人々との信頼関係を築くことが得意です。社長の写真が見えることは、ごく一部の情報ではありますが、企業が責任感をもち、外部との信頼を築こうとしている意思表明でもあります。
また透明性が高い企業は、社員同士の連携が良く、信頼感が築かれやすいです。これが良い職場環境を生み出し、協力しやすい雰囲気をつくりだします。
会社を選ぶ際には社長の写真が公開されているかも確認してみましょう。
ポイント2: 職人について書かれているか?
このポイントを確認すると、建築会社がどれだけ職人たちを大切にし、良い仕事をしているのかが分かります。
たとえば、以下のような情報があると良いです。
職人のプロフィールとスキル |
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ホームページやパンフレットで、職人たちの詳しい情報が出ているか見てみてください。各職人がどんなスキルを持っているのか、どんな経験があるのかを知ることができます。これがあると、その建築会社は職人たちの能力を大切にしているんだなと分かります。 |
お客様の声や施工事例 |
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ホームページやパンフレットには、過去のお客さんがどんな感想を言っているかや、建築プロジェクトで成功したエピソードが載っていることがあります。これを見ると、その建築会社がちゃんとした品質の高さを求めて仕事をしているかどうかが分かります。お客さんたちがどう感じているかを知るのは大事です。 |
職人たちのメッセージ |
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職人たち自身が、なぜ自分たちの仕事がすごいのかや、お客さんにどんな気持ちで仕事に取り組んでいるのかを伝えている場合もあります。これを見ると、その建築会社の職人たちが一生懸命に仕事をしていることがわかります。自分たちがやる仕事に誇りを持っているかどうかも重要です。 |
ポイント3: 職人の評価、教え方、スタンスは?
建築業界の離職理由でよくあるのが「評価に不満がある」ということです。
教え方が雑で仕事が身につかなかったり、頑張っても評価されなかったりすると、仕事へのモチベーションはどんどん下がってしまい、離職に繋がってしまうことがあります。
そうならないためには、会社資料で次の3つを確認しておくことが大切です。
評価基準 |
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会社がどんな基準で仕事を評価するのかは働く上で重要な情報です。例えば、がむしゃらに働くことが大切なのか、それとも経験やスキルが評価されるのか。どのような頑張りが認められる仕組みがあるかを確かめましょう。建築会社では「実力重視で昇進する」か「年数序列で昇進する」のどちらかであることが多いです。 |
仕事の教え方 |
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新しいことを覚える方法や、自分の仕事を向上させるためのサポートがあるかも確認しましょう。職場環境の良い建築会社では、先輩たちが教えてくれたり、新しい技術を学ぶための機会が提供されています。どんどん成長できる環境が整っているかを見極めましょう。 |
職人に対するスタンス |
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会社が職人をどれくらい大切にしているかも重要なポイントです。単なる作業員として扱われず、自分の成長をサポートしてくれる情報があるかを確認してみてください。働くうえで、自分が尊重されていると感じることはモチベーションを保つのに役立ちます。 |
これらのポイントを確認することで、自分に合った会社を見つけやすくなります。仕事が楽しく、成長できる環境が整っているかを知るために、ホームページやパンフレット、求人票もしっかりと見てみましょう。
ポイント4: 福利厚生は充実しているか?
建築の仕事を選ぶ際、給与以外のサポートや手当もとても重要です。これを「福利厚生」と呼び、この整備がされている企業は働く人々を大切にし、働きやすい環境を提供しています。
主な福利厚生には以下のようなものがあります。
年金保険 | 将来の年金に備えるための制度。企業が半分のお金をサポートしてくれます。 |
健康保険 | 病気やけがの際、医療費の一部が助けてもらえる仕組み。企業が半分のお金をサポートしてくれます。 |
労災保険 | 仕事中のけがや病気による給与の補填を行う保険。企業が加入していることが一般的です。 |
雇用保険 | 失業時に給付を受けるための保険。企業と従業員が共に負担し、安定した雇用環境をサポートします。 |
休業手当 | 仕事を休むときにもらえる手当。 |
交通手当 | 通勤に費用がかかる場合、企業がサポートしてくれる手当。 |
残業手当 | 仕事が忙しいときの残業に対する報酬。 |
資格手当 | 建築関連の資格を持っていると、その資格に応じてお金がもらえる手当。 |
建築の仕事は体力仕事も多いため、これらの福利厚生が整っていると、安心して働くことができます。
会社のサポートがあることで、万が一の時も頼りになります。
自分に合った仕事環境を見つけるために、福利厚生もしっかり確認してみましょう。
まとめ
職人になって後悔しないためには、最初に働く会社の雰囲気や職場環境をよく見極めることが大切です。興味を持った会社があれば、説明会や職場見学に参加してみると、その会社の雰囲気がより理解できます。
また、会社の信頼性を確認する際には、社長がどれだけ情報を公開しているかも重要です。社長が積極的に情報を提供し、従業員や外部と積極的にコミュニケーションをとっているかを見ることで、その会社が信頼できるかどうかが分かります。
良い職場を見つけるために、じっくりと会社資料に目を通してみてくださいね。